※投資は自己責任です。
2020年1月20日順調に株価が上がってきた旅工房だが大きく株価が大きめの下落をしました。

株価の調整局面(株価的には上場来高値付近) に加えて中国で新型コロナウイルスによる肺炎による旅行者減の影響を見込んだものと思われます。
ここではSARSにの時のデータからどの程度旅行者数に影響があるかを調査したいと思います。
考える方法
2002年11月から2003年7月にかけて流行したSARSの影響が旅行者数にどのように影響したかを確認してみました。
外から日本に来る人のデータ比較
2020年現在似比較すると統計情報が整備されていないため、なかなかきれいな比較ができないが断片的な情報を集めてみました。
2001年 vs 2002年
結果として、2001年がテロのあった年のため、2002年11月分対前年比は、海外旅行は前年の大幅減の反動で86.4%増。
しかし参考データとしては使えないため参考程度。
参考値とはなるが総取扱額は以下。
区分 | 取扱額(千円) | 前年同月 取扱額(千円) | 前年同月比 (%) |
海外旅行 | 177,108,140 | 95,020,795 | 186.4 |
外国人旅行 | 3,333,641 | 2,999,031 | 111.2 |
国内旅行 | 279,451,098 | 300,589,207 | 93.0 |
合計 | 459,892,879 | 398,609,033 | 115.4 |
2002年 vs 2003年
こちらも、イラク戦争が始まったのが2003年3月20日 ~ 2011年12月18日のため、ノイズがはいるが、以下のデータを発見
- http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/01/010130/01.pdf
- http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/01/010422/01.pdf


そもそもの傾向として、日本への観光客は増の傾向のため、その傾向分を除くと、SARSの影響による観光客数の大幅な減はみられない。
2003年 vs 2004年
国が2003年度から「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を実施したため、年として増

ちなみに資料上はSARSによる影響で2003年上半期(1-6月)の訪問者数が減(約10%程度)とあるが時系列のイベントでみるとイラク戦争なのでは?と思う。
今の所これだけ見ると、訪日外客数については、影響が軽微と予測できそう。
最後の資料を鵜呑みにすれば最大10%くらいの減を見込みそう。
日本から外へ行く人のデータ比較
JTB総合研究所様にて最高によくまとめ頂いているのを発見(すばらしい!!!)
これよると、まず旅行者全体でみると、2002年11月~2003年7月までではイラク戦争のほうが影響が大きいように見えます。

対象を中国のみにしぼると流石に中国に対しての旅行者は最初3ヶ月下降傾向になりますが、そのご上昇傾向へ。
その後イラク戦争の次の月(4月)からいっきに観光者が減少。
このことから単純ではあるが推察するにに3ヶ月目くらいが減少のピークでピーク月(11月)に比較して30%減。
もともと3月は旅行者数が減ることから、(15%くらい)あまく見積もると15%減くらいと見て取れる。

ざっくりサマリ
- 外から日本:そんなに減りそうになさそう、減って10% ← 個人的にはイラク戦争の影響と見ている。
- 日本から外:人は3ヶ月くらいで忘れる、影響度合いは多くて30%少なくて15%くらい(3ヶ月)
あとは1月の速報値に対してこの値を適用して、通気決算の数値の予想を行おうと思います。
株価の観点からいうと、3ヶ月くらいたってからまた買い増ししようかな。旅工房は旅行会社の中では良い株だと思います。
最後は救われる株な気がする。(銘柄に惚れているだけ?笑)
決算資料見る限り、注力は欧州だったりするので、長期投資の観点から言えば、旅行業界が落ち着いたらでいいとは思うけど。
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