はじめに
シリーズ最終回。明日 (6/5) からの Whiskey Live Dublin 2026 に備えた最終予習を整理します。
シリーズ全30本で扱った内容を実用的なチェックリストに集約し、当日の動き方・テイスティングノート技法・必飲候補を一覧化。会場でこのページをスマホで開けるよう、要点を凝縮しました。
前日 (6/4) のチェックリスト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ホテル予約確認 | RDS 周辺の Ballsbridge / Donnybrook が便利 |
| チケット確認 | General Admittance + Masterclass のメール印刷 or PDF |
| 身分証 (ID) | 18+ 確認用、パスポート or 国民 ID |
| 現金・カード | 会場購入用 (限定ボトル等)、€100-300 程度 |
| 服装 | RDS は5月末-6月初旬で気温 12-18°C、軽いジャケット |
| 食事 | 会場前の昼食を軽めに、空腹過ぎず満腹過ぎず |
| 水分 | 朝から十分な水分摂取、当日は試飲合間に水を意識 |
当日の持ち物
| 必須 | 任意 |
|---|---|
| チケット (印刷 or デジタル) | バッグ・リュック (小型) |
| 身分証 | 革手袋 (試飲用、グラス保持) |
| 現金・カード | テイスティングノート用ペンと小型ノート |
| スマホ + 充電器 | コーヒー豆 (嗅覚リセット用、自家持参可) |
| 水筒 (会場で水補充) | 着替え用シャツ (匂いが付くため帰宅時用) |
会場ではテイスティング用 Glencairn グラスが配布されるので、自前で持参不要。
到着時刻の戦略
Friday Afternoon (13:30 開場) の例:
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 12:30 | 会場到着、入場行列の最後に並ぶ |
| 12:55 | チケットチェック開始 |
| 13:00 | グラス受け取り、フロアマップ確認 |
| 13:00-13:30 | お目当て stand の位置確認、軽食 |
| 13:30 | 公式オープン、第1試飲 |
入場前の30分でフロアマップを把握しておくと、会場後の行動がスムーズになります。
Masterclass 12セッション早見表
| 時間 | 場所 | セッション | 状態 |
|---|---|---|---|
| 金 12:45-13:45 | Merrion | The Redbreast Masterclass | Sold Out |
| 金 12:45-13:45 | Minerva | Buffalo Trace Antique Collection | 販売中 |
| 金 14:30-15:30 | Merrion or Minerva | Dingle Distillery: The New Wave | 販売中 |
| 金 18:00-19:00 | Merrion | Springbank Scotch Whisky | Sold Out |
| 金 18:00-19:00 | Minerva | Powers Irish Whiskey | 販売中 |
| 金 19:45-20:45 | Merrion or Minerva | The Sexton Family Cocktail | 販売中 |
| 土 12:00-13:00 | Merrion | Midleton Very Rare Warehouse | Sold Out |
| 土 12:00-13:00 | Minerva | Pappy Van Winkle | Sold Out |
| 土 14:00-15:00 | Merrion | Teeling: New Era of Pot Still | 販売中 |
| 土 14:00-15:00 | Minerva | W.D O’Connell – Opening Casks | 販売中 |
| 土 17:00-18:00 | Merrion | The Spots | 販売中 |
| 土 17:00-18:00 | Minerva | Dunville’s Sherry Cask | 販売中 |
各 Masterclass の開始15分前にチケットチェックの列ができます。早めに移動を推奨。
メインホールでの必飲ボトル候補20選
大手アイリッシュ
- Redbreast Lustau (Pernod Ricard) — シェリー樽追加熟成、市場で見つからない時期も
- Powers John’s Lane Release — 12年 Single Pot Still、Powers の頂点
- Method & Madness Single Pot Still — 実験的 Pot Still
- Jameson Bow St. 18年 Cask Strength — 限定リリース
- Midleton Very Rare (年により) — アイリッシュ最高峰
新世代アイリッシュ
- Teeling 24年 Single Malt — 世界ベスト受賞作
- Teeling Blackpitts — アイリッシュ初級 Peated
- Dingle Single Pot Still Wheated — 実験的原料配合
- Lough Ree Sling Shot — 中部の家族経営
- Limavady Single Barrel — 北アイルランド復活
Spots / Mitchell & Son
- Yellow Spot 12年 — マラガ樽
- Red Spot 15年 — マルサラ樽
- Blue Spot Cask Strength — ラム樽 + 無加水
スコッチ
- Springbank Cask Strength (Cadenhead’s stand 経由) — Campbeltown
- Cadenhead’s Limited Bottling — ボトラーズ限定
- Glenmorangie Signet — 高度焙煎モルト
バーボン
- EH Taylor Barrel Proof — 入手困難
- Stagg Junior — BTAC 系のエントリー
ボトラーズ
- Gordon & MacPhail Linkwood Vintage — 公式に出ない蒸留所
- Berry Bros & Rudd Single Cask — ロンドン老舗
これらは「当日見つけたら必ず試す」リスト。すべては試飲できなくても、リストとしてプリント or スマホメモしておくと迷子になりません。
テイスティングノート技法 (実践テンプレ)
[ ] / 30 — 通し番号
ブランド:
ボトル:
ABV:
熟成:
樽:
香り:
- 第1香 (Top):
- 第2香 (Heart):
- 第3香 (Base):
味:
- 入り (Attack):
- 中盤 (Mid-palate):
- 余韻 (Finish):
評価: ◎ / ○ / ×
メモ:
3単語ずつのキーワードで十分。完璧な記述は不要、思い出すための引っ掛けが目的。
嗅覚疲労対策の優先順位
- 15-20 銘柄試したら 10 分休憩
- 2試飲ごとに水を1口
- ピーテッドは最後にまとめる (序盤・中盤の繊細な香りを破壊するため)
- コーヒー豆を持参 (匂いリセット用、効果は個人差)
- 手の甲を嗅ぐ (中性の匂いで嗅覚をリセット)
Spittoon (吐器) を使う基準
- 全 stand 試飲を計画している場合: 8銘柄目から spittoon を使う
- Masterclass 参加日: Masterclass の試飲は飲み込み、メインホールは spittoon
- 翌日も予定がある場合: 積極的に spittoon を使う
「もったいない」と感じても、後半の質的劣化を避ける投資と考えるべきです。
ストアでの購入
会場には Celtic Whiskey Shop の販売エリアが設けられます。気に入ったボトルはここで購入可能:
- 会場限定リリース や Bottle Your Own (樽から自分で瓶詰め) の特別企画
- Masterclass 終了後の限定ストック (一部の限定樽)
- 通常価格より安い場合・高い場合の両方あり
帰り道に重いボトルを持ち帰る覚悟が必要。Carry-on で UK に持ち帰る場合、機内持ち込みは100ml超え不可、預け荷物に詰める。
Dublin 観光との組み合わせ (任意)
Whiskey Live Dublin 周辺で訪れたいウイスキー関連スポット:
| スポット | 内容 | 所要 |
|---|---|---|
| Jameson Distillery Bow St. | 旧 Jameson 蒸留所、現観光施設 | 1.5時間 |
| Teeling Distillery | 現役新世代蒸留所、ツアーあり | 1.5時間 |
| Pearse Lyons Distillery | 旧教会を改造した蒸留所 | 1時間 |
| Mitchell & Son (Sandyford) | Spots の本店、現在は郊外移転 | 30分 |
| Celtic Whiskey Shop | Dawson Street、限定ボトルの宝庫 | 30分 |
| Irish Whiskey Museum | Grafton Street、業界の歴史 | 1時間 |
イベントの前日 (6/4) または翌日 (6/7+) に組み合わせると、ダブリンウイスキー文化を立体的に体験できます。
シリーズ全30本の総括
| 期間 | フェーズ | 学んだこと |
|---|---|---|
| 5/6 – 5/11 | 基礎 (6本) | イベント全体像、Irish/Scotch/Pot Still、テイスティング作法 |
| 5/12 – 5/18 | スコッチ (7本) | Glenfiddich/Glenmorangie/Balvenie/Laphroaig/Lagavulin/Linkwood/Monkey Shoulder |
| 5/19 – 5/22 | アイリッシュ + ウェールズ (4本) | Jameson/Bushmills/Tullamore/Penderyn |
| 5/23 – 6/3 | Masterclass (12本) | 全12セッションの背景・出展ボトル・ホスト解説 |
| 6/4 | 最終予習 (1本) | 当日チェックリスト |
シリーズ通読することで:
- アイリッシュ・スコッチ・バーボンの基礎
- Pot Still の歴史と現代
- 主要蒸留所の特徴と戦略
- Masterclass 12セッションの中身
- テイスティング技法
- ボトラーズ・NDP 文化
を体系的に学んだ状態で当日を迎えられます。
当日の心構え
| 心構え | 内容 |
|---|---|
| 焦らない | 100+ stands を全て回ろうとしない |
| メモする | 印象に残ったボトルだけ簡潔に |
| 質問する | スタッフ・ブランドアンバサダーに気軽に話しかける |
| 楽しむ | テイスティングは仕事ではなく文化体験 |
| 翌日に振り返る | 当日の高揚感が落ち着いてから記憶を整理 |
最後に
Whiskey Live Dublin 2026 を最大限楽しむ準備は整いました。シリーズで学んだ知識を背景に、当日は目の前のグラスとブランドアンバサダーに集中してください。
ボトル一本一本に物語があり、蒸留所一つ一つに人がいます。30日間のこの予習を通じて見えてきた「アイリッシュウイスキーの今」を、6月5日と6日のRDS会場で五感で体験する番です。
良いウイスキーライフを。 🥃
参考文献
- Whiskey Live Dublin 公式. https://whiskeylivedublin.com/
- Whiskey Live Dublin Master Classes. https://www.whiskeylivedublin.com/master-classes.html
- Celtic Whiskey Shop. https://www.celticwhiskeyshop.com/
- 本シリーズ全29記事 (5/6 から 6/3 公開分)。